「白州に土地があるぞ!」と親父は言った
オリンピックが終わったらみんなくつろげる場所を求めて東京からどんどん離れていくんじゃないか――。
そんな未来図を描いていた私の関心は自ずと“自然”に向かいました。
きっかけは4年ほど前になるでしょうか。
正月に帰省したとき、何気ない会話から“養蜂”の話になり、
「中国の富裕層に人気らしいハチミツを作って販売したい!」
「どこかに養蜂をやれる場所とかやってる人はいないの?」
と家族でひとしきり盛り上がっていました。
すると私の父親がふと思い出したかのように、「白州に土地があるぞ!」と言うではありませんか。
生前に登山が好きだった祖母が八ヶ岳に買っていたという100坪ほどの土地があることが発覚したのです。
それが、山梨県北杜市白州町――。
町内を流れる名水百選に指定された尾白川にほど近く、手つかずの自然を残した広大な“スペース”を目の当たりにした私は、都会を避け1日でリセットできる空間の提供を目指す「1DAY ResetⓇ」というコンセプトを見出したわけです。
そしてここから「AIRAREAM RESORTⓇ」が誕生するのですが、その鍵を握っていたのは、他でもない私の“親父”でした。